« あじさい | トップページ | タイヨウのうた »

2006年7月16日 (日)

続あじさい

「あじさい」を漢字で書くと、「紫陽花」ですね。

ぼけが木瓜、たんぽぽが蒲公英で、つつじが躑躅、ひまわりが向日葵、さるすべりが百日紅、おみなえしが女郎花、さざんかが山茶花・・・というのりだったのですが、どうも「紫陽花」という表記は誤用がそのまま定着したらしいのです。

あじさいは、万葉集では大伴家持の歌に「味狭藍」、橘諸兄は「安治佐為」と表され、平安時代には「安知左井」や「安豆佐為」との漢字が当てられていました。

明治時代の「大言海」で「あじさい」の語源として「集あず 真藍さあい」が有力視されています。つまり、青系の(日本は酸性土壌が多いので)、たくさんの花が集まって咲いている様をあらわしたものといえます。

さて、「紫陽花」という表記についてですが、10世紀の『和名称』の編者、源順が白居易(白楽天)の詩集「白氏文集」の中に出てくる「紫陽花」を日本のあじさいと思い込んで、「あじさい」=「紫陽花」としたことから、使われるようになったとのこと。他の表記は残らず、「紫陽花」だけが残りました。

こうして、現在まで1000年以上も「紫陽花」と使われている事になるわけですが、漢字の見た目が綺麗なイメージ、視覚的に好感が持てるからなのかなと思ってしまいました。ただ、梅雨時の花なのに「陽」とは?とふと疑問に思った事もありましたが・・。

ちなみに、白楽天が「紫陽花」といった中国の花は、ライラックではなかったかと言われているようです。中国では、あじさいのことは八仙花、綉球と表記されるそうです。

アジサイ
ユキノシタ科アジサイ属
原産国  日本・アジア
花言葉  高慢、移り気
学名    Hydranngea Macrophylla ハイドランジア・マクロフィラ 

   (Hydrangea:ギリシャ語のhydro=水 とangeion=容器の合成語
   (Macrophylla:大きな葉

 江戸時代後期にシーボルトが初めてヨーロッパに日本のアジサイを紹介。その時には、学名に自分の日本妻のお滝さん(楠本滝)の名前をつけてHydorangea Otakusaとしていました。

ヨーロッパでいろいろ交配がおこなわれ、さまざまな品種が生み出されました。現在ハイドランジアとして 切り花、鉢花に逆輸入されています。

日本でも原種のガクアジサイやヤマアジサイ、エゾアジサイをもとに改良して、現在の日本のアジサイ (花序全体に装飾花をつけたもの)をつくりました。

花弁に見えるのは、がくの変化したもので、本当の花は、その内側のごく小さなものだそうです。

大きな花序は豪華で迫力がありますが、私はガクアジサイ系の少し地味めな花の方が好みです。

「あじさい」一つをとってもいろいろ調べると、今まで分かっていたようで分かっていなかった事のなんと多い事かに気付かされます。筆力が足りないので、調べた事を全部整理して書けなくて不満ですが、知らなかった事をまた一つ知ることができたということで、よしとしましょう。

|

« あじさい | トップページ | タイヨウのうた »

その他」カテゴリの記事

コメント

ランのようにあでやかでも、ユリのようにかぐわしくもないアジサイ。夏になるとしおれてしまう「華々しい」ところのない花が、どうやって生きのびてきたのでしょうか?
人には淡く控えめに映る花(ガクか)の色が、紫外線領域が見える昆虫には「た・たまりません!」状態なのかもしれません。何やら教訓めいたものが感じられます。
あれ?アジサイって虫媒花?種って見たことないけど…

花言葉はたしか「移り気」でしたよね(笑)。

投稿: 耳か踊りか | 2006年7月16日 (日) 23時08分

昆虫の気持ち、わかるのですか?(笑)
アジサイは両性花だそうですが、何かそれが世代継承に関係あるんでしょうかね?調べが足りず、よくわかりません。

アジサイの色の七変化から、「移り気」という花言葉もできたと聞いています。

自然界のあらゆる生物は、種の存続に対して、なりふりかまわないものなのでは・・と、ふと思いました。

投稿: まりママ | 2006年7月17日 (月) 23時02分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 続あじさい:

« あじさい | トップページ | タイヨウのうた »