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2006年11月 2日 (木)

14才の母

水曜夜10時からのドラマ。センセーショナルな題名が、一部で物議をかもしているようだが・・・。

うちでは12才になる娘も一緒に見ている。寝るように言っても寝ないので仕方なく。

小学校でどこまで教えてもらっているのか、娘がどのくらい理解しているのか把握していないので、とりあえず一緒に見ている。

先日、野口英世記念館に行ったときに、博士の業績として、梅毒スピロヘータ(トレポネーマ)の純粋培養に成功した(←今では?とするむきもあるけれど)と書かれてあるのを見た娘に「梅毒って何?」と聞かれたのだが、彼女がどれくらいわかっているのかがわからなかったため、このSTDのことを、どこからどこまで説明したらよいかとっさに思いつかず、絶句してしまったというだらしない経験がある。

いろいろとこれからきちんと教えていかなければと思っていたところだったので、まあいいか。

第一話では、お互いに名門中学で、塾が同じ14才の女の子と、15才の少年の無邪気なふれあいから話が始まる。
普通の家庭で、家族に愛されて育った女の子の明るさ、強さ、無鉄砲な位の行動力と、シングルマザーの起業家の母親に経済的には何不自由なく育てられているが、仕事第一の母に寂しさと不満を持つ男の子の翳を描くエピソード。
これが伏線となっているのだろうけれど、二人きりになると、
手が触れ合っただけで引っ込めあうような、ぎこちない初心な関係だったのに、何故か一気に、所謂深い関係に陥り、ただ1度だけの行為で、女の子は妊娠してしまう。
女の子は誰にも言えず、一人悩む。

「不自然」な感じが拭えなかった・・・。塾をサボってゲームセンターで遊ぶ二人に因縁をつける不良グループも、わざわざ人気のない公園に逃げる二人にも。そして、小屋の中に逃げ込んだ二人が精神的にハイになっているのはわかるが、それで、行為に及ぶものなのだろうか、おばさんの想像力からは逸脱しているのでわからなかった。よって、娘にコメントできず。

第二話は両親に知れるところとなり、争議となる。両親の嘆き悲しみ、葛藤etc。
実は、都合が悪くてこの回は見ていない。VTRも撮り忘れたので、予告編からの予想。

第三話は、迷っていた女の子が、男の子が自分のことを「好き」なら、妊娠したことを打ち明けようと決めて、告白できたが、事実を知らされた男の子は動揺し、父親になる覚悟はできない。出産に反対の両親は、中絶させようと、産婦人科に女の子を連れて行く。女医さんから、14才で出産することは命の危険性があることと、それ故、若年から深い関係になることは反対であることを諭される。
(そうそう、そういう言葉を言って欲しかった。)
手術前の母親とのひと時。母親から自分が生まれたときの事を聞き、また母親が女のこの子のことを世界で一番大切に思っていると言うことを聞いて、「お母さんが私のことを大切に思ってくれているということと、私が、私のおなかの中の赤ちゃんを大切に思うのと同じこと」ではないかと言って、病院から逃げ出す。

母親としては、「何があってもあなたの味方、中絶というつらいことがあってもあなたを護り助ける」と励ますつもりで言ったのだろうけれど、思惑が逆に働いてしまった。「命の大切さ」「母性」の方に。・・・そうなんだけれどね。う~ん。

第四話。女の子の妊娠は、学校に知られることとなり、騒然とする。「友達」も「学校の品位を貶めた」と一斉に女の子を非難。女性教頭をはじめとする先生たちも同じく。母親が呼び出され、「出産はさせないので、どうか退学にはしないで欲しい」と頭を下げる。
女の子の父親から叱責された男の子は罪の意識をもつが、海外に行こうという母親には逆らえない。だが、父親の涙に心打たれた彼は、自分の心からの「ごめん。でも会えてよかった
」という伝言を女の子の叔父に託す。これを聞いた女の子は、ふっきれたように「出産」を決意する。女の子は、学校に出かけ、「おなかの子供に会いたいから産む」とクラス全員の前で宣言。「お母さんは私を世界で一番大切と言ってくれたけど、私はこの子に会うために生まれてきた」「学校は辞める」とも。

副題に”~愛するために生まれてきた~”とあるけれど、このことを言っているのかなぁ・・。
授かった命の大切さはもちろんなのだけれど、14才で産むことの母体のリスクも考えなくてはならない。なおかつ、産む事は産めても、中学生では一人で育てることはできないではないか。自分の責任で育てることができないなら産むべきではないと思う・・・。

娘はとみると、ドラマの中で、このスキャンダルを執拗に記事にしようとしている雑誌の編集長のことを「こいつ、ひどい、やな奴」と憤慨したり、女の子を非難している友達に対して「こんなの友達じゃないよ」と言ったりしている。君はそっちの方に正義感が働くのか・・・。
『女王の教室』のときから、志田未来ちゃんのファンだったから、未来ちゃん扮する女の子を辛い目にあわせるものに対して、反応しちゃうのだろうね。

ティーンエイジャ-も多数この番組を見ているだろうことを思うと、今後の展開が気になるところである。


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コメント

今日は珍しくオフィスにいます。定時まであと1時間だけど、、まあいいか。これまたスゴイ話題。こちらでは見ることが出来ない日本の民放放送。テレビ局と放送作家はどこまで熟考してこのドラマを作成したんだろう? 視聴者の年齢層を想定したのかな?画面を見ていないので何とも言えないけど、12歳の少女が見ても、まじめに捉える事が出来る内容にして欲しいですね。しかし、こう言う事って、日本では珍しくなくなっているのでしょうか?我々の時代に比べたら、想像を絶するくらい、性と言うのが中高生にとって身近なものになっているのかも知れない。本当に正しい知識を身につけて自己防御するしかないと思う。 しかし、それが出来ないのがこの年代、、、難しいね。娘のインター校では、数年前ドラッグや異性交遊などで相当荒れた時期があったみたいです。幸い入学する前の事で、娘が入学した時には、学校側の努力で、インター校には珍しく、制服(と言っても学年別に色分けしたポロシャツ)の適用や、カウンシルなどを実施して、今は感じのよい学校になっている。でも、流石にインター校、娘のバレーボールの欧米人のチームメートなんか、僕が見上げてしまうくらいの、どう見ても大人の女性だし、多分性の理解がアジアとは全く別物だろうと容易に予想出来ます。娘には、少々奥手でいて欲しいなと(オヤジの願望か、、、)

投稿: 大浦~松島 | 2006年11月 2日 (木) 18時33分

この頃、小学校6年生ともなると、こちらが「どきっ」とするほど大人っぽい体つきになってきている子も何人か見かけます。
『本当に正しい知識を身につけて自己防御』して欲しいのですが、体の成長に頭がついていかない場合、教育したいことが正しく伝わらない恐れもあるのでは、と危惧しています。
行為の代償として、甚大なものを支払わなければならないのはいつも女の子です。不公平な仕組みだ、と思わざるを得ないのですが、それだからこそ、男の子に女の子のことを大切に思う心をしっかり植え付け、無責任な行動を取らせないようにして欲しいと、これから年頃になる女の子を持つ一人の親として切実に願っています。

投稿: まりママ | 2006年11月 3日 (金) 00時26分

こんばんは。
20年ほど前でしょうか、確かマリエル・ヘミングウェイが主役のドラマだったと思うのですが
15歳くらいで出産してしまう女の子のお話をテレビで見ました。
その子は、やはり一途に子供を産みたいと願い
生まれた後も子供を愛し真剣に育てようとします。
しかし疲れ果て、最後には子供を泣く泣く養子に出してしまいます。
子供がシングルマザーになって子育てなんて、どう考えたって無理、結局は親に頼るほかないということになりますよね。
それに、男に避妊なんて絶対出来ないということを若い子たちに分かって欲しいと思います。
女が自分で自分を守るしかないんです。
産むにしても、中絶するにしても、女が肉体的にも精神的にもどれ程深く傷つくか、男には想像できないことだと思っています。
私はこのドラマは見ていないのですが、子供も沢山見ていると思うので、安易に美しいドラマにしてほしくないと思っています。

投稿: 無限角 | 2006年11月 3日 (金) 03時41分

<子供がシングルマザーになって子育てなんて、どう考えたって無理、結局は親に頼るほかないということになりますよね。

 無限角さんのご意見に同感です。

<男に避妊なんて絶対出来ないということを若い子たちに分かって欲しいと思います。
女が自分で自分を守るしかないんです。

 女が自衛をするのは当然としても、男を野放しにしておいていいのでしょうか?だからこそ男にしっかり、女を守るという心を植え付けておかなければいけないんじゃないかと思うのですが・・・(理想論かな?) 
 
< 子供も沢山見ていると思うので、安易に美しいドラマにしてほしくないと思っています。

 私もそう思います。
 

投稿: まりママ | 2006年11月 4日 (土) 02時42分

またお邪魔します、すみません。

>男を野放しにしておいていいのでしょうか?だからこそ男にしっかり、女を守るという心を植え付けておかなければいけないんじゃないかと思うのですが

全くその通りです。
でも、私自身の結婚、出産、子育てを通して、男の想像力のなさにやりきれない思いでいっぱいなのです。
女の生理的な体の変化が心に及ぼす影響がどれ程のものか、逆に心の問題が体調にどれ程影響を及ぼすか、理解できていない男性が多いと思うのです。
産む性である女の子だって、妊娠の後に起こることを理解しているかどうか怪しいのに、男の子に理解できるのだろうかと、絶望に近い気持ちを抱いてしまいます。
傷つくのは女なのだとどれ程教育しても、所詮男は痛くも痒くもないわけですから、現実味は薄いでしょう。
だから男の思いやりにはあまり期待しない方が現実的だと思うのです。
「愛」だけですべては解決しないことを知って、女の子に賢くなってもらいたいと思うわけです。

多くの男性は責任ある行動をとっていると思います。このコメントを読んで不快に感じた男性がいらっしゃいましたら、申し訳ありません。

投稿: 無限角 | 2006年11月 6日 (月) 13時00分

無限角さん。
とても現実的で、考えさせられました。
女の子には、現実は厳しいものだと教えておいた方がいいですね。

いくら、お母さんが息子に教えても、お父さんの姿を見て育ってしまえばね・・・。
でも、無駄なあがきかも知れないけれど、やっぱり教育は必要かと・・思っています。

投稿: まりママ | 2006年11月 7日 (火) 05時42分

無限角さんの意見、もっともだと思います。男性として反省しなければと感じます。ただ、今の若い女性も、自ら自分を危険な目に晒している事を自覚しているのでしょうか? おへそを出して、胸のふくらみを露出して、強調して、しゃがめばお尻が見えそうなジーンズをはいて、、都会では特にそういう女性が多く見られます。敬虔な仏教徒の国の当地でも、残念ながら女性が西洋文化に侵食されています。上記のようなスタイルが、男性を挑発している事を彼女たちはわかっているのでしょうか? 残念な事ですが、多くの男性は聖人ではありません。視覚に非常に弱い生き物です。言われるように、自分たちの子供には、本当に意味で賢くなって欲しいです。どうすれば自分の身を守れるか、男性の本能についての教育も必要です。もちろん、男性は、本能と理性のバランスをきちんと保つ事が要求されるわけですが、今の色々な情報が交錯する社会では、それを保てなくなった男性が増えており、過ちを犯すのだと思います(寂しい話ではありますが)。やはり女性には、自分の魅力はファッションやスタイル以外の所でもっと発揮して欲しいと思います。
 この問題は本当に難しいですね。(昼休み終わりましたので、これにて)

投稿: 大浦~松島 | 2006年11月 7日 (火) 15時31分

大浦~松島さん
> どうすれば自分の身を守れるか、男性の本能についての教育も必要です。

私も同感です。
でも最近の若い子達の中には自分を守るどころか積極的に男性を煽って誰とでも・・・という子も結構いるようですね。
性感染症で婦人科通いをする若い子が多いとか、先進国でエイズが増え続けているのは日本くらいだというニュースも耳にします。
子供のうちから性に関することで傷ついたり苦しんだりするなんて痛々し過ぎます。
女の子はもっと自分を大切にして欲しいといつも思います。


投稿: 無限角 | 2006年11月 9日 (木) 13時25分

大浦~松島さん、無限角さん、充実したコメントありがとうございました。
私に足りなかった考えも補っていただきました。

「自分を大切にする」というのはどういうことなのか、ということから、身につけさせていかなければなりませんね。

さて、ドラマの方ですが、昨夜、第5話が放映されました。女の子の決意は固く、とうとう母親が折れて、一緒に産婦人科の女医さんに今後の出産までのケアを頼みます。父親は反対しているけれどもどうにもできず、蚊帳の外状態。(ここで、万がいや、億が一、娘がこんな立場になって、強い決意をもっていたら、それを無視してまで中絶させられるかは自信がないし、私もやっぱり折れて協力してしまうかも・・・と思いながら見てました。)
男の子の方は、自分だけ逃げるわけにはいかないと、母親の制止を振り切って空港から駈け去ります。女の子の叔父さんの家で、これが最後と、女の子と会うのですが、女の子の、男の子にもその母親にも迷惑はかけない、学校を辞めて一人で産むという言葉、目を輝かせて言った強い意志の前に、男の子は、自分は何もできないして上げられない、最低だと涙を流すのでした。
いよいよ、スキャンダル雑誌の編集長が動き出します。
次回は、クラスメート、ご近所の厳しい目が待っています。この二人は決して、ふしだらでも、興味本位でもなんでもない所謂「純愛」という設定なのですが、それでも世間の目は好奇、蔑み、等々、ふたりには茨の道が待っているのです。
それを乗り越えて・・・というところに主題があるのかもしれませんが、どんなものでしょうか。
女の子は、赤ちゃんを産んでから、勉強をすると言ってましたが、赤ちゃんがいると2~3年は自分のことは二の次になるし、自由な時間はほとんどとれません。やっぱり14才でないとできないこともあるし、医学的に言っても、この年齢で赤ちゃんを産むことには賛成しかねるので、問題だなと思いながら見終わりました。

投稿: まりママ | 2006年11月 9日 (木) 23時49分

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