むし歯予防デー
一昔前に比べて、一人当たりのむし歯の数は減っているけれど、むし歯を持っている子は、相変わらず一人で何本も持っている。個人差が著しい。ここにも格差社会が、あるよう・・・。
資料(スライド)を整理していて、暗澹たる気持ちになった。
1歳代で、母乳や、ミルク、スポーツ飲料の夜間摂取が原因で、広範囲にひどいむし歯になってしまった子達が、治療後、定期健診をすすめても来院していない場合が多いことに気付いたのだった。
どうしているだろうか。特に子どもの場合、一度治療しても、環境が変わらなければ、またむし歯ができることは必発なのに。
反対に、家庭でも気をつけた上で、歯科医院で定期健診を続け、サポートしていけば,むし歯は予防できるのだ。小さなむし歯なら進行を抑えることもできる。
今は、時間的にたっぷり余裕があるので、時間をかけて説明できるのだが、当時は少し時間が足りなかったかもしれない、むし歯を作ってしまった母親の気持ちに寄り添ってなかったかもしれない。…と、反省。
まあ、けっこう遠方から来ている子もいたので、近くの歯医者さんで診てもらっているかもしれないし。
そう、そう、重症のむし歯の子のスライドは撮るのに、定期健診にまじめに来ていて、むし歯が進まない子達のはなかった。定期健診の大切さをアピールするために記録しておこうかなと思う。
むし歯の治療から、矯正治療に移行した子たちは、資料が残っている。
毎月来院するので、矯正治療プラスむし歯予防の介入ができる。
一人、学校でフッ素洗口をしているからと安心していたら、装置を外した時に見事にむし歯ができてしまった子がいた。聞いてみたら毎日必ず夜にお菓子を食べていたとのこと!
それ以来、だ液の検査をしてリスクを調べ、飲食回数は必ずチェックし、フッ素洗口している子でも、フッ素塗布もして、フッ素入りの歯磨剤を必ず使うようにしてもらっている。おかげで、カリエスフリーの永久歯列になる子も増えてきた。
これからは、むし歯の治療で歯医者に行くのではなく、むし歯にならないように行くことが当たり前になることを願っている。
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コメント
まりママさん、おはようございます。
「むし歯予防デー」という言葉は、もう20年くらい前から使われていません。今は「歯の衛生週間」ですね。
まりママさんがその当時から歳をとっていないのか(アラサー)?それとも昔のことを振り返って敢えて使われたのか?
いずれにしても最近は「歯の~」でもなくなってきていますが、まだまだ「歯に」関心を持って子も多々いるのが現状です。そういう意味では「むし歯予防デー」でもいいのかも知れませんね。
ううっ何故か「次男に私と誕生日が同じ子どもが生まれた」という夢をみて、ボー然と目覚めた私です。
投稿: しりあげむし | 2008年6月 5日 (木) 06時43分
しりあげむしさん
ご指摘通り、タイトルは悩みました。
「歯の衛生週間」ではピントがずれるし。
昼のワイドショーで、動物園のカバの歯磨きをしているところとか、地方紙にむし歯の話が出ていたことなどから、まあいいか、みんなも聞いたことがあるだろうからと、あえてつけました。
6月4日ということで、特化したかったので・・・。
なんでも、「むし歯予防デー」なる標語は昭和3年にでき、昭和53年から「歯の衛生週間」が使われるようになったんだそうですね。
また、6月4日は「蒸しパンの日」なんだそうですね。(なんのこっちゃ。)
投稿: まりママ | 2008年6月 5日 (木) 23時46分