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2009年2月24日 (火)

第81回アカデミー賞

日本の作品がW受賞という快挙でした。

外国語映画部門で、「おくりびと」。短編アニメーション部門で「つみきのいえ」。

昨日から、この話題でもちきりで、いまさらとは思ったのですが、一応記事にしておきましょう。

「おくりびと Departures」は、私も観て感動した映画なので、日本の文化、所作の美しさ、死生観、ユーモアなどが認められて、単純にうれしかったし、「つみきのいえ La maison en petits cubes」は、今回初めて知りましたが、3か月の製作期間の予定を大幅に超えて、9か月近くかけて仕上げた12分の短編アニメということで、その妥協のないこだわりが認められたということに喝采を送りたいと思います。

「・・・Oscar goes to Departures JAPAN」と、プレゼンターが読み上げる映像を見た時、「おくりびと」は、英題だと「Departures」にしたのかと、ふとある場面が浮かんできました。
NKエイジェンシーの従業員募集広告に『旅のお手伝い』とあるので、大悟はてっきり旅行会社だと思って面接に行くのだけれど、これは、社長が故意にした誤植で、本当は「旅」ではなく、あの世への『「旅立ち」のお手伝い』ということで葬儀会社だったという、思わずくすりとする場面です。

「departure」には、出発・門出などの意味のほかに、古語として、死、この世を去ること、逝去などという意味があることを知りました。そう、映画の中ではいろいろな「departures」が描かれていたのでした。

でも私は、邦題の「おくりびと」の方が、「納棺師」をさしていて、モッくんの思いが込められているように思うのですが・・。

ともあれ、G7の記者会見では、世界中に日本の恥をさらしてしまいましたが、これで少しは、日本に対する評価が上がったかなあ。

ちなみに、今年の受賞作品は、

◆作品賞:スラムドッグ$ミリオネア
◆監督賞:ダニー・ボイル(スラムドッグ$ミリオネア)
◆主演男優賞:ショーン・ペン(ミルク)
◆主演女優賞:ケイト・ウィンスレット(愛を読むひと)
◆助演男優賞:ヒース・レジャー(ダークナイト)
◆助演女優賞:ペネロペ・クルス(それでも恋するバルセロナ)
◆脚本賞:ミルク
◆脚色賞:スラムドッグ$ミリオネア
◆撮影賞:スラムドッグ$ミリオネア
◆編集賞:スラムドッグ$ミリオネア
◆美術賞:ベンジャミン・バトン 数奇な人生
◆衣装デザイン賞:ある公爵夫人の生涯
◆メイキャップ賞:ベンジャミン・バトン 数奇な人生
◆視覚効果賞:ベンジャミン・バトン 数奇な人生
◆録音賞:スラムドッグ$ミリオネア
◆音響効果賞:ダークナイト
◆作曲賞:スラムドッグ$ミリオネア
◆主題歌賞:「Jai Ho」(スラムドッグ$ミリオネア)
◆アニメーション映画賞:WALL・E/ウォーリー
◆外国語映画賞:おくりびと(日本)
◆ドキュメンタリー映画賞(長編):Man on Wire
◆ドキュメンタリー映画賞(短編):Smile Pinki
◆短編賞(実写):Spielzeugland (Toyland)
◆短編賞(アニメーション):つみきのいえ
◆ジーン・ハーショルト友愛賞:ジェリー・ルイス

米アカデミー賞は、今年で81回目。
1928年から、世界恐慌の時も、第2次世界大戦の時も休まず連綿と毎年祭典を開いてきたのだと思うと、アメリカの国力を感じてしまいます。

今年で32回目の日本アカデミー賞も、63回目の英国アカデミー賞も「アカデミー賞」と冠するために、ロイヤリティーを払っているとか。

有名な国際映画祭も、ヴェネチア(グランプリ=金獅子賞)が1932年から始まり、去年の9月で65回、カンヌ(現在のグランプリ=パルムドール)が、1946年からで、去年の5月で61回、ベルリン(グランプリ=金熊賞)が1951年からで今年の2月で58回です。

コンペ部門のないトロント国際映画祭は1975年から。

「おくりびと」が、グランプリをとったモントリオール世界映画祭は、1977年からで今年で32回目になるようです。

いかに、米アカデミー賞が傑出して歴史があるかということですね。

アメリカの国情や世相を色濃く反映したもので、必ずしも芸術性の高さや、作品の完成度の高さでは選ばれるわけではないといっても、やはり、権威のある賞ということになるのでしょう。

ともかく、おめでたい話題でした。

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