« 天地人博 | トップページ | きょうから師走 »

2009年11月28日 (土)

男鹿和雄展

Ca380340

「ジブリの絵職人」こと男鹿和雄さんの背景画の原画展が、新潟県立万代美術館で、29日(日)まで開催されている。

26日の木曜日、新潟市に研究会に行った帰りに寄ってきた。

素晴らしい観察力と表現力で描き込まれた森や草花、木々や岩、空や雲、家など、まるで写真のようにリアルで、写真より広がりがある。

まさしく職人芸・・・。

作品展示は3部構成になっていて、第1章は、テレビのアニメの背景を描いていたころの作品(1972~1988)で、侍ジャイアンツ、はじめ人間ギャートルズ、ガンバの冒険、あしたのジョー2、ユニコ、時空の旅人、妖獣都市などの背景画が展示されている。

(あしたのジョーも描いていたのか。)

森や自然を描かせれば天下一品の男鹿さんだが、本人は、新宿副都心も上手いんだと言っていたとか。妖獣都市の新宿の高層ビル群は、監督のリクエスト通り、墓石のごとくそそり立っていた。

第2章はジブリ作品との出会いだ。(1988~2007)

となりのトトロ、魔女の宅急便、紅の豚、おもいでぽろぽろ、平成狸合戦ぽんぽこ、耳をすませば、猫の恩返し、もののけ姫、千と千尋の神隠し、ハウルの動く城、ゲド戦記、崖の上のポニョ。

すべて、映画、ビデオ、TVで観ているものばかり。

ジブリ作品は、背景までこだわりがあって、確かなデッサンに、繊細な色遣い、リアリティーがあって、凄いなと思っていたが、あらためて、男鹿さんの背景画を近くで見ると、ほんとうにすごい。「アニメの背景画」といっても、立派な一幅の絵画のようである。

美術監督をした「おもいでぽろぽろ」では、美術スタッフは皆、山形に取材に行き、そこで得たものを出しきっている。TVで観た時には流して観てしまったが、背景画の実物を見ると、とても詳しく、細部まで描き込まれているのがわかる。今度観るときには注意して見よう。

この「おもいでぽろぽろ」で、「精密な背景」は、マックスだったようで、「描き込み過ぎた」と反省した男鹿さんは、次の平成狸合戦ぽんぽこの背景画に携わったとき、悩んだようである。

「トトロ」までもどすことはできないが、「おもいで」ほど、細かくならないよう、「ぽんぽこ」では、あるところは細かくリアルに、あとは、抜き加減にと、また進化をとげたようで、ご本人としては、「ぽんぽこ」に対する思い入れが強いらしい。

もののけ姫では、白神山地にロケに行って、構想を練ったとか。お生まれが秋田なのも、森、自然を描くのに生かされていたらしい。

「耳をすませば」のあとで、ジブリを退社したそうだが、その後の作品にも請われて、職人として背景画を描いている。

「ハウル」では、ヨーロッパの景色を描かなければならないのに、自分が描いた山は、東北の山になってしまうのではと心配したとか。

さて、第3章は、映画を離れてからの仕事。(1993~2006)

吉永小百合さんの朗読会「第2楽章 ヒロシマの風」のための挿絵を描いたり、「ねずてん」「種山ヶ原の夜」などの絵本を作ったり・・・。

とにかく膨大な作品群で、見ごたえがあった。

1時間くらいでまわれると案内嬢は言っていたが、平日にもかかわらず、訪れていた人が多く、前がつっかえて、スムーズに周れないくらいだった。

背景の描き方をビデオで放映していたのだが、全部見るには20数分かかるようなので、見ることをあきらめた。

高速バスの時間があるので、ゆっくりできなかったのが残念だった。

|

« 天地人博 | トップページ | きょうから師走 »

アニメ・コミック」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 男鹿和雄展:

« 天地人博 | トップページ | きょうから師走 »