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2009年12月29日 (火)

容疑者Xの献身

東野圭吾のミステリー小説。
『探偵ガリレオ』『予知夢』に続く「探偵ガリレオ」シリーズ第3弾、初の長編として発表され、「本格」論争もあったが、2006年本格ミステリー大賞、第134回直木賞を受賞した作品。

昨年秋に映画化されて公開、本日TVで初放映された。

映画に先行して、『ガリレオ』が2007年秋に月9のTVドラマとして放映されたが、主演が福山雅治だったことから見始めて(ミーハーなので)、その軽妙なおもしろさにはまった。

おかげで、小説の方もすべて読み、『容疑者X』だけ読んだ夫と映画も観に行っていた。

娘も、学校の図書で小説の方は読んでいたそうで、今日は親子3人水入らずで、TVに見入った。

さて、『容疑者X』では、意表をついた結末が衝撃的だったが、「容疑者」石神の本当に「献身的」な無償の愛に胸をうたれた。映画では石神を演じた堤真一が良かった。この映画の主役は彼だというのが、3人の共通した意見。

福山演じる湯川は、友情と真実を明らかにすることとの狭間で苦悩する。真実を明らかにしたところで、誰も幸せにはなれないことはわかっているからだ。

それでも、人の命を奪うことは許されることではない。正義感と、真実を追求する科学者としての心が、松雪泰子演じる花岡靖子にすべてを告げる。松雪泰子も適役。

重いテーマだからか、TVドラマ『ガリレオ』では、軽いノリで湯川と丁々発止して、いいキャラクターだった柴咲コウ演じる内海刑事も、この映画では多少違和感がある。

北村一輝は、「景勝様」なので、今回は少しひいきしてみていた・・・。

天才数学者vs天才物理学者の頭脳戦というキャッチコピーがあったように思うが、四色問題をはじめとする数学の難問のことや、数学者と物理学者の違いとかが興味深かった。作者が数学の得意な理系出身だから、ちりばめられたモチーフともいえる。

『容疑者Xの献身』は、ミステリーというカテゴリーになっているが、謎解きのミステリーと言うより、人間ドラマという印象を強く感じた。

ガリレオシリーズは、後、短編『ガリレオの苦悩』と長編『聖女の救済』も読んだが、これをきっかけに、東野圭吾のほかの作品『放課後』『流星の絆』『手紙』なども読んで、にわかファンになっているところである。

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コメント

まりママさん、こんばんは。

やっぱ、見てましたか。
ウチでも家内と見てました(家内は小説は未読・私も映画は観ていない)。

松雪泰子よかった!
花岡役は私の好きな木村多江でもいいかな?と思ったけど「元錦糸町のクラブのホステス」という設定だと、ちょっと違和感があるか。松雪の「やつれ具合」がはまってました(ちょっと美人すぎるけど)。

石神役の堤真一もピッタリ。不器用だけど誠実という役柄を演じさせたら一番ですね。トム・ハンクスのよう。

北村一輝、メタボだよ~

小説でも気になったのが2点。一つは、顔がグチャグチャで指紋が焼かれている死体の歯型の照合をしないのかという点。石神が口の中を覗き込んでいるシーンはあったが、一目見ただけで分かりゃあしないでしょう。二つめは死体処理。石神が隅田川に沈めたということでしょうが、それこそ人に見られるし、死体ってガスが発生してすぐ浮いちゃうのよ。

とは言うものの、それが小説や映画の評価を下げるわけではありません。古くは「点と線」にもちょっとした瑕疵があったね。

劇中の「四色問題の証明は美しくない」というセリフには同感。解決したとは言うもののエレガントでないですね。何か騙されたようで。私も中学生の頃、何日か反例を探そうとしてました(流石にまともに証明できることはできないくらいのことは判ってたので)。「フェルマーの最終定理」も同様。

部屋の片づけをしなきゃと思いながらも、ついつい見入ってしまった作品でした。
まだ片付いてないよー

投稿: しりあげむし | 2009年12月30日 (水) 22時29分

しりあげむしさんもご覧になってましたか。

そうですね、うちの夫も、歯型のことを言ってました。
私は、血液型は一緒だったんだろうかとか、同じく、本物の死体の処理はどうしたのだろう(車もないようだし、運べるのか)とか、疑問に思ってました。

小説を読んでから観ると、あ、あのホームレスがスケープゴートに・・とわかるワンカットがありますよね。

四色問題なんて、この年になって初めて知りました(^-^;

部屋が片付いてないのは同じです

投稿: まりママ | 2009年12月31日 (木) 02時25分

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