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2011年7月 2日 (土)

お国柄

横浜の歯科医院でバイトをしていた時、場所柄、外国人の患者さんも診ることがあった。

ほんの何人でもないので、その人のパーソナリティーからお国柄を断定するのは適当ではないかもしれないが、ドイツ人とアメリカ人では全然違っていたので、興味深かった。

ドイツ人の親子。

時間に厳格で、予約時間に遅れたことはない。

初診時、6~7歳の男の子の下の前歯が、乳歯が抜けずに永久歯がはえてきたため来院。

レントゲン撮影し、乳歯の歯根が吸収不全で抜歯が必要と診断、局所麻酔注射をして抜くことを、つたない英語で母親に説明。

当時、私は28~9歳だったと思うが、童顔なのでその年齢には見えなかったようだ。ドイツ人ママは、明らかに「こんな若いドクターで大丈夫か」というような顔をしていた。

診療が始まり、麻酔の注射をしていた時、男の子はピクリとも動かなかったし、全く痛そうなそぶりも見せなかった。まあ、男の子がお利口なせいで、うまく注射ができたのだと思うが、それを見ていたドイツ人ママは、「あなたを信頼する」と言って、それ以後は、こちらの話をよく聴いて従ってくれて、とてもやりやすかった。

一方、アメリカ人の父娘。

時間には多少ゆるめ。

初診時の口腔内診査のとき、見た目はフレンドリーな父親から、娘は恐怖症があって、南アフリカにいた時に全身麻酔で歯科治療をした経験あると告げられた。

そのつもりで口の中を見て唖然とした。乳臼歯部に残根が残っていたからだ。その時、女の子は5~6歳。

全麻でやったんなら、ちゃんとに抜いて欲しいと思ったし、最先端の医療をしてきたと言わんばかりに誇らしげに語っていた父親を前に、もう一度同じところを治療しなければならないと説明するのも気がひけた。まあ、どう説明したか忘れたが、次回から治療ということになった。

恐怖症があると言っていた女の子だが、その時は、彼女が持ってきた絵本の話をしたりしていたら、口の中はちゃんとにみせてくれたのだった。治療もなんとかできるかもしれないと思っていた。

次の予約の時、受付の衛生士から、お父さんからお話があるとのことで、娘抜きで会ってみると、彼は、リボンをかけた手作りのボックスを持っていた。

「娘と先生の関係を良くするために、治療前に先生から、これをプレゼントだと言って娘に渡してほしい」とのこと。

治療を頑張ったご褒美に、治療後にプレゼントをあげることはあるけれど、治療前にあげるのはどうかと思った。
何か子どもを餌で釣っているか、子どもに媚を売っているようで、また、私の子どもの取り扱いを信用していないためなのかと思い、反論したかった。

でも悲しいことにそんなに語学力がなくて、どう言っていいかわからなかったし、実際に子どもをコントロールするのに、英語しか使えないというのは、やはり不安があることだったので、父親の言いなりに・・・。
女の子は、怖がりで神経質だったので、毎回治療には苦労したが、プレゼントのおかげかどうかわからないけれど、なんとか普通に治療ができた。

一度納得したら全面的に信頼して任せてくれるドイツタイプと、こちらの言うことを聴くよりも自己主張をするアメリカタイプ。かな?

日本人は、どちらかというとドイツタイプに近い人が多いと思っているが、やみくもに「おまかせします」と言う割には、人の話を聞いていないことも多い。

今現在の診療所では、台湾、フィリピン、スペイン系などの患者さんを診るが、皆、多少なりとも日本語を話すので、説明、会話は、もっぱら日本語。日本語でのやりとりなせいか、タイプとしては日本タイプか。

ところが、日本語ぺらぺらの中国人の患者さんはちがった。

ホワイトニングをしたいという50代後半のキャリアウーマン。

自己主張のかたまりであった。

まいりました・・・。

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