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2012年3月 9日 (金)

ものすごくうるさくて、ありえないほど近い

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レディス・デイに観た映画。

9.11テロで最愛の父を失くした主人公の少年が、偶然父親のクローゼットで見つけた鍵から、父親の残したメッセージを探そうとし、ニューヨークの街に飛び出す。

なかなか父の死を受け入れられない少年。人には言えないひとつの秘密があり、罪悪感も感じている。

雑踏、騒音、橋、乗り物、新しいこと、知らない人など苦手なものが多い少年が、それでも勇気を出して探し続ける。「続けることをやめない」

アスペルガーかもしれない少年が、タンバリンで自己制御しながら一人で訪ね歩くことが、どんなに大変かと思ったら、熱いものがこみあげてしまった。

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父親役のトム・ハンクス、母親役のサンドラ・ブロックは、やはりいいのだが、この二人のアカデミー賞俳優を相手に一歩も引かない、映画初出演というトーマス・ホーンくんがすばらしい。

そして、「心的ショックで声を失くした間借り人」の老人役、マックス・フォン・シドー(今年度のアカデミー助演男優賞にノミネート)の味わい深い演技が、ともするとエキセントリックになりかねないトーマス君のちょうど良い中和剤になってくれて落ち着く。

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喪失から立ち直るには、本人の努力が必要なのはもちろんだが、周りの人たちの愛情、支え、共感があって、成し得るものだと思った。そしてそれは、お互いに支え合っている。

人と人とのつながりに、再生と希望を感じ、とても温かな気持ちになった映画だった。

最後に、一番”Extremely Loud and Incredibly Close”なのは、母親だと思ったのだが、どうだろうか。

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