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2012年8月 5日 (日)

取材

先日、読売新聞の記者が、「病院の実力」という特集記事に、小児歯科専門医としての話を載せたいと取材に来た。

あらかじめ、
*小児歯科の特徴とは
*扱う年齢は(実際に扱ったのは何歳からか)
*むし歯予防について注意する点は
*治療時に怖がらせない、痛みを与えないようにするにはどのようなことに気をつけているか
*定期検診について
*全国のむし歯の罹患状況と当地の状況はどうか
*保護者に伝えたいことは
などという項目について話してもらえればと言われて、そういえば、うちの最年少記録は何か月だったかと調べたり、1歳6か月児と3歳児、12歳児の全国・新潟県・上越市のう蝕罹患率や一人当たりの本数などを調べたりしておいた。

取材当日、何から話そうかと思っていたら、記者から開口一番「小児歯科専門医としての存在意義は?」というようなことを聞かれ、「え?そんなこと聞くって言ってなかったじゃない」と思ったが、なんとか「一般の歯科医に比べて、取り扱いの大変なお子さんへの対応や、成長発育するお子さんの各ステージに置いて、健全な永久歯列に導くようにきめ細かく対応できるようにトレーニングされた歯科医で、お子さんの心身の発育にとってより良い存在でありたい」みたいなことを、しゃべった気がする。

それから、非協力な小さなお子さんを、実際治療導入までどうするかとか、Tell・Show・Do、レストレイナー(抑制具)の使い方とかを早口でまくしたてたかな・・・。

年齢については、一般的には0歳から15歳(第2大臼歯が咬合するまで)が「小児歯科」として扱うと説明、当医院では、上皮真珠(歯を作った残りが表に現れたもので、白くて丸いので真珠のようにみえるもの)の生後2か月の赤ちゃんが最年少だった。同じ病名で生後4か月で来た子のスライド写真があったので見せたりした。

むし歯予防については、「感染の窓」について話し、生後19か月から33か月の間にむし歯菌が定着すると言われているので、まずは、母親を始め周囲の大人のむし歯を治療すべきだと話した。
記者は、初めて聞いた話のようで、少しとまどっているようではあった。こちらがペラペラ話すことをノートに筆記していたが、理解しているのか若干不安だった。

甘いものは、感染の窓が開いている間は極力控えること、食べさせる時は、だらだら食べさせない、頻回に食べさせないように気をつけることが大切。

フッ素が効果的であり、フッ素利用の先進県である新潟県では、1歳6か月では、全国平均よりむし歯が多いが、3歳で同じか少なくなり、12歳では、全国で一番むし歯が少ない県となっている。

子どものむし歯は、進行が早いので、歯髄との間に防御層(修復象牙質)ができないため、そのまま削ると痛いので局所麻酔注射が必要だが、これを嫌がる子どもがほとんどで、一番困る点である。ただ、これをしないと、削った時に子どもが痛がるのでそれ以上削れなくなり、むし歯の取り残しにつながる。それはその後のむし歯の進行を許すことになるので、避けたい。きちんとした治療も、予防の一環である。

定期検診は、むし歯の進行を遅らせるのにも効果的、乳歯から永久歯へ交換する各ステージにおいて、適切な誘導ができるので、とても重要である。

保護者は、子どもに対して、うそをついたり、ごまかしをしないで欲しい。歯医者をこわいところと思わせないでほしい。

等々・・・。

今、思いつくままにその時話した事を挙げてみたが、取りとめもなく話してしまったので、どのくらい記者に通じたのか不安ではあった。

そこで、記者にメールをして草稿段階の記事を送ってもらうことにしたのだが・・・。

送られた記事を見てがっかりした!

感染の窓のことや、フッ素のことは一言もふれられておらず、予防についても、通り一遍のことしか書かれていない。何のため取材だったのか。

少し腹も立ったが、気を取り直して、その記者の文章のテイストを壊すことなく、訂正加筆して送り返したが、どのようなものになったか心配。

もっと心配なのは、写真も撮影して行ったのだが、この日の朝一番の患者さんは、非常に手のかかるお子さんで、向こうが泣き叫んで熱くなっているのでこちらも暑い、マスクの下でも汗をかいて、お化粧もくずれていたことであろうこと。。。

それに気付かずそのまま取材を受けてしまった!

どんな写真が掲載されるか、困ったな。

ともあれ、本日8月5日、読売新聞の朝刊~新潟編~に掲載されるようです。

追記

ちょっと困ったことになりました。

新聞を見たら、「あら~!」神岡歯科医院96%って!

以前、小児歯科学会の方から、「読売新聞で小児歯科専門医についてのアンケートをしているので協力をお願いします」というようなメールが配信されたので、答えていたのですが、その中で、治療している患者さんの年齢に関して、18歳未満は何%かという項目があったため、私が自分で治療している患者さんはほとんどが18歳未満、元矯正の患者さんで、ずっと定期検診に来てくれる人がそれ以上の年齢だから・・と私の患者さんの年齢の割合を書いて送ったのでした。

それが、「神岡歯科医院」としての患者さんの割合のようになっていて、ああ、だから取材に来たのかとようやくわかった次第。

記者さんは、アンケートに答えていただいた中からうちに取材に来たとは言いましたが、小児患者の割合が高かったからとは一言も言いませんでした。

う~ん、どうしよう。

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