お昼を食べる場所の設営が始まった。
お社の真ん前では、ばちが当たりそうなので、一段下がったところに荷物を降ろす。
Nさんのザックは『なんでもポケット』のように次から次へいろいろなものが出てくる。
まずは、折りたたみ式シャベル。これで雪を掘ってキューブ状に切り出して、掘りごたつ式の腰掛け&テーブルを作ってくれた。
次に、4~5人は座れそうなシートが出てきて、敷いてくれたので、早速私は出来たての腰掛けに腰をおろさせてもらった。(スキーブーツを履いているので、この腰掛は楽だった。)
私がボーっと景色を見ているうちに、コンロが出てきてお湯を沸かし始めた。保温式水筒の中のお湯を入れたので、すぐに沸騰してくる。(高度の高いところは、気圧が低くて沸点も低かったんだったかな・・・などと思う。まあ、それほどの高さでもないけれど。)
「雪の中で暖かいものを食べましょう。」
とのことだったので、セブンでは、カップ味噌汁を購入してきていた。
おむすびと、あったかい味噌汁。・・・日本人だなぁ。
Nさんは、○清のカップヌードル(シーフード)に、熱湯を注いでいる。
それに、やはり、おむすび。
(寒い日だと、持って行ったおむすびが、カチンカチンに凍ってしまうこともあるとのこと。そのまま、齧るのだそうだが、歯がたたないときは、お湯の中に入れることもあるそうだ。それでも、おむすびは持って行く、と言っていた。)
雪の中で食べる熱い味噌汁は、カップ味噌汁とはいえ、とてもおいしく感じた。
アウトドアでの「食べ物」は、重要なポイントだと思った。
さて、食べている間に、ペットボトルの水を沸かしていたのだが、Nさんは紅茶を入れてくれた。チョコレートと一緒にいただく。
ごちそうを食べたわけではないが、明るい陽光の下、雪山と雄大なパノラマをおかずにしたお昼は、心と体を満たしてくれた。
人心地ついた後、帰路に着くことにしたが、下を見て驚いた。
結構な坂なのだ。よく登ってこれたものだと思った。この斜面を、スキーを履いて降りる技術は今の私にはない。(ゲレンデなら広いので、ターンをしながら滑っていけると思うが、狭いし、凸凹しているし、途中で曲がっているし・・・。)
裏返してシールを乾かしてあったスキー板から、シールをはがして袋に収納後、両手に板とストックを持って少し緩斜面まで歩いて降りる。
安定した場所を探して、スキーを履く。朝より手間取る。(足の踏ん張りがきかなくなってきたよう・・・。)
プルークで、Nさんの後に続くが、いまいち、制動が効かないように思う。ひざが曲がっていない。(疲れたせいか・・・。)
目で見てわかるような斜面は、距離的にそんなに長くはなく、まもなく平坦な道に出る。ただ、平坦のように見えるけれど、微妙に坂にになっていて、ひとりでにスキーが滑っていく。
ここで、帰り道は、参道脇の森の中を歩くことになった。
グリーンシーズンには、植物保護のため入ってはいけないところも、雪が積もっていれば関係ない。雪がクッションの役目を果たしてくれる。
途中、節くれだったこぶの見事な大木に遭遇したので、グルリと裏側まで見回したら、なんと中はご覧のように空洞に。
夏場には、絶対見れなかったものに違いない。
雪の森歩きだから発見できたものだろう。
なかなか、面白いものを見ることができた。
さて、スキー板をはずして記念撮影をしたのはいいけれど、いざ、履く段になって、流れ止めを踏んづけてしまって、てこずったり、とうとう半分手伝ってもらうはめに陥る。(ひざを曲げてしゃがむ時の筋肉の衰えで、しゃがみながら作業をすることが、こらえられなくなってきていた。)
入り口まであと少しという時、川が横断している場所があった。
迂回路もなく、どうしても底まで降りてから、また登らなければならない。
二の字歩行で降りていく。
先にもう登りきったNさんから「そこで、方向転換してから登るといいですよ。」と言われ、方向転換・・・谷足のスキーを立てて、パタッと180度回転させて、次に山足をもってきてそろえればよかったんだっけ・・・。と、考えながら、谷足を回転させる。
と、その時、「わぁ、体が柔らかいですね!」と、Nさんの声。さあ、今度は山足だ。と思っていたちょうどその時に誉められてしまったので、ふっと力が抜けたのだろう。谷足の踏ん張りが効かなくなって、ずりッとこけてしまった。
(えっ、何で?)
(泣かないで頑張って治療している子どもに、「えらいねぇ~!」と誉めたとたん、泣かれることがあるけれど、これと同じかなぁ。張り詰めていた気持ちが緩んでしまうからなのだろうか・・・。)
こけた私は、スキーの向きと足の向きが変になって、身動きが取れなくなってしまった。
(何という不恰好!つぶれた蛙のようにベチョッと突っ伏した姿を想像しただけでも悲しい・・・。)
雪が袖口や、首のところから入ってきて多少冷たかったけれど、もし、水が流れていたら、ずぶ濡れになるところだった。
Nさんが飛んで来て、私のスキーをはずし、助け起こしてくれた。
スキー板もみんな運んでくれ、ビンディングもみんなしてくれた。
(は、は、は。恥ずかしい・・・。)
アクシデントはあったが、けがもなく、無事、参道入り口に到着。
何事もなく終わるより、印象深い、雪の森歩きデビューとなった。
(リブランの森はお散歩でしたね。)
それにしても、年だなぁ。すぐ疲れてしまって・・・。
スキーでは、日頃使わない筋肉も使うので、もっと鍛えなくては。
(とりあえずヒンズースクワットかな・・・。)
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