恋愛

2011年5月26日 (木)

恋愛映画

何かの書評で読んだ、小池真理子の『Kiss 接吻』という短編集の紹介に心ひかれ、初めて小池真理子の小説を読んでみたところ、その官能的な世界にちょっとはまってしまった。

私より6つ年上で、美貌の直木賞作家、夫である藤田宣永も直木賞を受賞ということは知っていたが、その作品は、恋愛・推理小説というジャンルでくくられることが多く、今までは、なんとなく敬遠していたのだった。

いったんはまると、いろいろ読みたくなるわけで、『愛するということ』『恋』などの長編と『深夜のネコ』『いとおしい日々』『闇夜の国から二人で船を出す』などのエッセイを これまでに読んだ。

学生運動の盛んな時期には私はまだ子供だったが、それ以外は、同じ昭和世代として、エッセイ中のエピソード、心情は共感できるものも多かった。

さて、その『闇夜の国から・・・』の中に、 私の勧める「恋愛映画」 というタイトルがある。

5本の映画について紙幅を割いて語っているのだが、驚いたことに、そのうちの4本が、あまり「恋愛映画」を積極的に観てこなかった私の観た映画の中で、印象深く心に残っている映画だった。

『ダメージ』 ルイ・マル監督 、主演ジェレミー・アイアンズ 、ジュリエット・ビノシュ

 
 父親が息子の婚約者に恋をする話。衝撃的なラストは今でも脳裏に浮かぶ。男は、すべてを失ってもかまわないほど、烈しい恋をするものなのだろうか?、女はなぜ婚約者の父親を受け入れたのか?最後まであんなにクールなのはどうしてだろう?と、恋愛経験不足の私には!!??の連続の映画であったが、理性ではどうしようもできないのが恋であり、熱情に身を任せることも生きている証なのか。

『愛人/ラマン』 ジャン=ジャック・アノー監督 レオン・カーファイ

 マルグリット・デュラス原作。仏領インドシナで、フランス人少女が、裕福な中国人の愛人となる。その歪んだ恋。デュラスの自伝的小説といわれる。原作を読んでから観ないと、エロティックすぎるかも。ラストで帰国する少女が甲板の上で本当の気持ちに気付く時、ショパンのノクターンが効果的に使われていて切なかった。

『ドクトル・ジバゴ』 デビッド・リーン監督 主演オマー・シャルフ、ジュラルディン・チャップリ    ン、ジュリー・クリスティ

 第一次世界大戦とロシア革命前夜のロシア。妻と愛人を苦しみ抜きながら、等分に愛し続け、その中で動乱期に運命を翻弄されるジバゴ。二人の女性も魅力的。なんといっても、モーリス・ジャールの映画音楽「ララのテーマ」は、本当に名曲。大好きな曲の一つ。

『遥かなる山の呼び声』 山田洋次監督 主演高倉健、賠償千恵子

 北海道で牧場を営んでいる未亡人と誤って人を殺して逃亡中の男との間の無言の恋。そばにいることでだんだん惹かれあう二人の心。言葉も行動もないが故、かえってその熱い思いが観ている者の胸を焦がす。高倉健にぴったりの役。

本当は、本文を丸ごと写したいくらい、小池さんの解説は筆致も流麗に鮮やかなのだが、あえて、私の感想を書いてみたのであしからず。

私の観ていない残りの1本は、

『レッズ』 ウォーレン・ベイティ監督、主演

 ロシア革命を取材して、『世界を震撼させた十日間』を書いたアメリカ人ジャーナリスト、ジョン・リードの生涯を描いたもので、女性解放運動の先駆者ルイズ・ブライアントとの熱烈なロマンスを描いたもの。最後の抱擁シーンは必見とのこと。

乗りかかった船だ。このおすすめの1本も観てみたい。

 

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